スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

江間有沙

私は8年生のときオーストラリアからルーテル学院に転入しました。帰国子女でトンチンカンな質問や行動をする私を、ルーテルの皆は「変ってるねぇ」と温かく迎え受け入れてくれました。12年一貫校の少人数学級ということで、横の友達同士の絆はもちろん、初等部から高等部さらには先生、と縦のつながりも強く、暇があると友達と職員室に入りびたっていました。授業とは関係ない質問をしたり、節分の豆を配ったり、自分の手をコピー機で印刷したり。そのせいか、一番よく覚えている場所は、職員室の真ん中にある来客用のテーブルです。毎回目にする場所であるけれども、決して座ることはできません。「ここはお客様用のテーブルだから、卒業したら座ってよし。お茶も出してやろう」というお言葉を、何回も聞きました。

卒業後、東京大学文科三類に入学しましたが、脳科学や生物進化といった理系科目の最先端に惹かれ、理系への転向を決意し、生物、物理、化学、数学、地学実験や情報プログラミングなど幅広く学べる教養学部の広域科学科に進学しました。とはいえ、文系科目も捨てがたく、国際関係論や哲学、教育学などのゼミにも潜り込んでいました。
様々な分野を勉強しているうちに、遺伝子組み換え食品、環境問題、原子力エネルギーなど科学技術だけで解決できず、社会システム全体で考えないといけない問題を研究する、「科学技術社会論」に興味を持ちました。卒業論文のテーマには、プライバシーや安全安心意識といった社会的価値判断が、ICタグの技術発展に影響を及ぼすという研究をしました。その論文が東京大学内部でも非常に高く評価され、2007年3月の卒業時に東京大学総長賞を受賞しました。souchou.jpg

現在は、東京大学大学院の総合文化研究科に進学し、ICタグだけに限らず、ナノテクノロジーやインターネットなどの情報技術が、どのように社会と相互作用を起こして発展していくかを研究していま。

卒業研究では、ルーテル学院で、賞をいただいた研究の中心となるアンケート調査させていただきました。4年ぶりに「研究者」として再び学校を訪問した私を、ルーテル学院は、以前と変わらず温かく受け入れてくれました。ただし、卒業後は「お客様」なので、職員室のテーブルの上には念願のお茶と、時々お菓子がいただけます。これは、卒業生だけの特権ですね。
スポンサーサイト

コメント

No title

篠原前校長先生より、
「ルーテルから東大に行った人がいるんだよ~」と
伺っておりました。
今年のスクールフェアにも来られるとか・・・。
お会いしたいです。

スクールフェアは楽しめましたか?はせがわさんにもよろしくね。ぜひまたお会いしましょう!

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。